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世界のサウナから学ぶ:トルコのハンアムから韓国のチムジルバンまで

世界に広がるサウナ文化

世界各地で様々な形のサウナが存在します。それぞれの地域に根ざしたサウナ文化は、その地域の習慣や価値観、ライフスタイルを反映しています。今回は、世界の代表的なサウナ文化を取り上げます。本記事でご紹介するサウナ文化は一般的なものであり、各国の中でもサウナ施設によりそれぞれ個性(温度や湿度)があることをご承知おきください。

トルコのハンマム

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トルコのハンマムは、古代ローマの公衆浴場の伝統を継承しています。ハンマムは、温水プールとスチームルーム、そしてマッサージを受けるためのエリアを備えており、清潔さとリラクゼーションを求める場所として長い間利用されてきました。また、ハンマムは社会的な場所でもあり、友人や家族と一緒に時間を過ごし、おしゃべりを楽しむ場所としても利用されてきました。

ロシアのバーニャ

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まずバーニャとはロシア語でサウナを意味します。
ロシアのバーニャは、70〜80℃程度のサウナで湿度は80~100%と低温高湿で知られています。バーニャでは、低温+高湿の蒸気室で汗をかき、冬場であれば雪に飛び込むというプロセスが繰り返されます。この交互浴は、循環器系の健康を向上させ、免疫力を強化すると信じられています。また、バーニャではビーチの葉や樺の枝(ヴェニーク)で体を打つ(ウィスキング)という、独特のリチュアル(儀式)が行われます。

フィンランドのサウナ

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フィンランドはサウナの発祥の地として知られています。また日本のサウナ文化に大きく影響を与えた国の一つと言えるでしょう。
フィンランドのサウナには多種多様なものが存在しますが、特にロウリュを用いたサウナ文化はその代表格と言えるでしょう。ロウリュは、サウナの暖炉に水を入れて発生させる蒸気を浴びるというフィンランド独自のサウナの形式です。フィンランドでロウリュを楽しむことは、リラクゼーションだけでなく、身体を浄化し、心身の健康を維持する重要な行為とされています。

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北欧のサウナ

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フィンランドだけでなく、スウェーデン、ノルウェー、デンマークなど他の北欧諸国でもサウナの伝統があります。これらの多くのサウナでは、木製の室内で石のストーブに水を振りかけ、蒸気を発生させます。多くの場合、サウナの後に冷たいシャワーを浴びたり、冬場は雪の中に飛び込んだりします。

韓国のチムジルバン

一方、韓国にはチムジルバンと呼ばれる韓国式のスーパー銭湯のサウナ施設があります。チムジルバンは韓国独自の発汗浴施設で、50~90℃程度の低温サウナで汗をかくことでデトックスを図ります。加えて、施設によっては異なる温度の部屋を移動することもあります。また、チムジルバンは家族や友人と一緒に訪れ、リラクゼーションや社交の場として利用されます。近年では韓国ドラマのシーンの一つとして出るまでに韓国国内では人気、そして文化の一つとなっています。

サウナの共通性と相違性

世界のサウナ文化を比較すると、共通点と相違点が見えてきます。共通しているのは、サウナが健康やリラクゼーションを目指す場所であること、そしてコミュニケーションの場としても機能していることです。しかし、その違いは、各文化が持つ固有の要素によって形成されています。フィンランド式のサウナの場合、豊かな自然を感じさせ、古代の伝統を受け継ぐものであり、チムジルバンは韓国の社会的な側面を反映し、コミュニティの絆を強化する役割を果たします。

まとめ:サウナから学ぶこと

サウナはその形状や使用方法により、それぞれの地域や文化を反映しています。それぞれのサウナ文化からは、人々が健康やリラクゼーション、コミュニティへのつながりをどのように価値付けているか、その手段がどのように異なるかを学ぶことができます。サウナは世界中で人々の生活の一部となっており、その多様性と普遍性は、人間の基本的なニーズと文化的な違いがどのように結びついているかを示しています。

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